iidaのプロジェクトから派生し、この作品は生まれました。
「PixCell」という彫刻概念は「BEADS」「PRISM」「LIQUID」など、いくつかの次元を構築している。それは「現実」に対する一種の介入、あるいは操作と言える。
「PixCell-PRISMOID」は携帯電話を取り巻く無数の情報を視覚化した作品。世界中を飛び交う情報は、メディウムとしてのセルに取り込まれ、次々にPRISMOIDを通り抜ける。表面に付着したセルは、その現象を可視化したもの。感覚やリアリティを宿して、さらに増幅していくセル。中に閉じ込められた「情報」は、それぞれが独特の光を放ち、響き合うことで不思議な感覚の美しさをかたちづくる。
「PixCell-TV」では、Eメール経由でアップロードされた画像やテキストがセルのなかに取り込まれ「映像の細胞」(PixCell)へと変換される。
こうして、デジタル情報として携帯電話に保存されたエレメントは再びアナログの世界へと引き戻されていく。
それはまるで、世界の表皮がすべてセルのなかに取り込まれていくようである。
また、今回のプロジェクトでは、映像・光・音といった様々なコミュニケーションメディアを駆使し、インタラクティブな演出を企画・制作する株式会社DGN所属の3人のクリエイター(石橋素/鈴木隆/藤元明)とのコラボレーションが実現しました。
「セル」というテーマで制作された「PixCell-TV」に流れるアニメーション、携帯からEメールで送られた画像・テキストが「PixCell-TV」に流れるシステム、および「PixCell-PRISMOID」のコンセプトを元に音を生成し、着信音として利用可能にするプログラムなどが制作されました。
本作品は以下で取り扱っております。
SCAI THE BATHHOUSE http://www.scaithebathhouse.com/
E-mail: info@scaithebathhouse.com (担当:永吉)
※本作品は携帯電話としてのご使用は出来ません。